飛行機内は3分で空気が循環される!機内でのコロナウイルスの広がりやすさを調べてみた!

飛行機内は3分で空気が循環される!機内でのコロナウイルスの広がりやすさを調べてみた!

旅行に行くには飛行機に乗らないといけませんが、密室の中、長時間過ごすのはコロナウイルスの心配も大きいですよね。実際に、飛行機はウイルスが広がりやすいのか調べてみました!

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密室でのコロナウイルスの広がりやすさ

新型コロナウイルスについては、まだわからないことも多く、飛沫感染なのかエアロゾル感染なのか等、いまだに情報が錯綜している状況です。
そもそも、飛沫感染とエアロゾル感染(飛沫核感染)はどんな違いがあるのでしょうか?

飛沫感染とエアロゾル感染(飛沫核感染)との違い

この2つの違いについて、東京大学保健センターのウェブサイトにわかりやすい比較が載っていたので紹介いたします。

飛沫感染エアロゾル感染(飛沫核感染)
サイズ 直径5μm以上直径4μm以下
特徴 重いのですぐ落ちる。飛距離1-2m程度 軽いので長時間浮遊する
発生源 咳、くしゃみ、会話など 飛沫から水分が蒸発。痰の吸引などの医療処置

出典:東京大学保健センターウェブサイト

よく、室内では人との距離を2m空けましょうという対策をよく耳にすることがありますが、こちらは主に飛沫感染を防ぐための方策となっています。
エアロゾルの場合、長時間に渡って空中を浮遊するため、換気の悪い密室にいることはとてもリスクが高いことがわかります。事実、WHO(世界保健機構)やECDC(欧州疾病対策センター)も7月にエアロゾル感染の可能性が否定できない旨の発表を行っています。ただし、現在行われているソーシャルディスタンスの対策が有効なことは変わりがないため、現在できる対策としては引き続きソーシャルディスタンスを意識していきましょう!

飛行機は換気の悪い乗り物?

上記で、密室ではウイルスが拡散する可能性が高いということを紹介しましたが、飛行機は窓も開かないし、いかにも換気が悪そうですよね。コロナ禍でどうしても飛行機に乗らなくてはいけない方向けに、飛行機のウイルスの広がりやすさについて調べてみました!

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飛行機は3分で空気が全て入れ替わっている!

飛行機の換気性能について調べるために、航空会社のサイトに掲載している情報を抜粋してみます。

■機内での空気の流れ
①機外からエンジンなどを通じて新鮮が外気を機内に取り込む
②機内の空気は、HEPAフィルターで空気中の99.9%以上のウイルスを捕集し、機内を循環
③機内の空気は、留まることなく上から下へ循環した後、機外へ排出
④継続的に機外から外気を取り込み、2−3分で機内の全ての空気が入れ替わる

Peachウェブサイトより引用

飛行機に搭載されているエアコンシステムについて、Peachのウェブサイトで紹介されていました。
ここでのポイントは、機内の空気は常に上から下に循環しており、2-3分で循環しているということと、循環する際には外気を取り込みながら機内の空気はHEPAフィルターを通過しているということ!
このHEPAフィルターというのは医療用マスクのN95マスクで捕集できるのと同じ、0.3ミクロンの大きさの不純物を集めることができるので、ウイルスでも通過できない大きさになっています。

これは、Peachで使用している機体が特別なわけではなく、一般的な航空会社で使用されている航空機には基本的に搭載されている機能なんです!
すぐ近くに座っている方が感染していたらリスクはもちろんありますが、換気機能のない密室に大人数でいるのに比べるとリスクが低いことがわかりますね。
どうしても飛行機に乗らなくてはならない方も、少し安心して乗ることができそうですね!

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